『小松左京マガジン』第47


大阪の朝日放送広報誌『放送朝日』は、1960年代の関西から多くの文化発信をしていた。1964年3月号掲載の「SFルポ『瀬戸内海』を終えて」という座談会は、小松左京がSFルポを書くきっかけのエピソードを語っているが、どこにも収録されていなかった。当時のプロデューサー、浅井栄一氏の原稿もいただき、小松左京が高く評価していた企業広報誌の仕掛けの一端がうかがえる。
松田優作のデビュー作「狼の紋章」(平井和正原作)の監督でもある松本正志氏の映画シナリオ「地には平和を」―日本本土防衛少年義勇隊の記録を発見。全文掲載の許諾をいただいた。
1965年1月号の『シナリオ・アンデパンダン』に掲載されていた。今日こそ、映画化されていい作品である。
表紙絵は、南伸坊さんの描き下ろし。
来年の7月、小松左京の三回忌を終えたあとの50巻をもって、『小松左京マガジン』を終えます。もうしばらく、おつきあい下さいませ。


 表紙絵:南伸坊
・再掲載 座談会
 SFルポ「エリアをゆく」『瀬戸内海』を終えて
  小松左京/粟津潔/福田紀一/藤田邦昭/浅井栄一
・浅井栄一
 SFルポ「エリアをゆく」と小松左京さん
・コラムランド
 高齋正「安全が第一」
 小野耕世「極私的・小松左京さんの思い出」
・発見!
 映画シナリオ「地には平和を」松本正志・作
・堀晃 (写真:塩田基明)
 和泉葛城山麓を行く―佐世子の終の棲家を訪ねて
・メタサイエンス・ねたさいえんす 14
 南山宏
・メタボ解消に大学教授 8
 豊田有恒
・小松左京研究会のページ 45
 長瀬勝俊「『駅ナカ』の研究 沈没しなかった国の『駅』という価値
・小松左京年譜 43 1997年4月〜8月
・インフォメーション
・編集後記
・《小松家の猫》ミミとチャー(2006)
・裏表紙イラスト 「現代病を解剖する」(1967)
切り絵:久保修 

発売は、角川春樹事務所です。
ご購入は、全国の大手書店または、hontoからお求め下さい。購読会員になって頂ければ、お手元までお届けいたします。お申し込みはこちら