第7回小松左京賞受賞作、今回は該当作無し



今回最終選考に残った作品は、下記の3作品だった。

「キャスティング トラップ」 巴 耳可里(ともえ みみかり) 43歳
「セルフリファレンス・エンジン」 円城 塔  33歳
「虐殺器官」 伊藤計劃  31歳


9月1日、最終選考の結果、残念ながら該当作無しとした。

今回の最終候補作は、いずれも若々しいアイデアに富んでおり、それぞれの得意分野は活き活きと描かれていたが、全体に物語としてのまとまりに欠けていたことが惜しい。
「物語」は、どんな難しい内容でも、「面白く」伝えることが出来る。今回の作品は、いずれも構成の面白さはあるが、「物語」として読者を最後まで引き込む力と、複雑な構成を一貫して流れる作者の「気魄」が弱かったと思う。
今回は、理工系出身者が2名も含まれており、新しいアイデアを提供してくれた。
読者を楽しませる文章と物語の研鑽をして、再度チャレンジして欲しい。

最終選考の選評


前回の受賞作品

第8回小松左京賞の応募は 2007年5月22日(火)締切 当日消印有効

送付先: 101-0051 千代田区神田神保町3−27 双葉第一ビル6階
      角川春樹事務所「小松左京賞」事務局

400字詰め換算 350枚から700枚まで
ワープロ原稿は 一枚 40字x40行、縦書きで印字 
400字詰め原稿用紙換算の枚数を明記
表紙に、タイトル、氏名(ペンネームの場合には本名も)、年齢、住所、電話番号、略歴、
必ず、800字から1200字の梗概を添付
原稿は返却されません