平成13年さつき(五月)23日

 高千穂、チュカサ、蛮ちゃん、るりあさん相手に『教養2』のためのトーク。エネルギーについてということだが、脱線が多い。それでも夜10時まで、9時間にわたってしゃべり通し。楽しけりゃいいのだ。

 平成13年さつき(五月)22日

 東京都写真美術館の学芸員がきて、来年3月からの企画の相談。夜は内閣府の参事官がきて、引き合わせる。人間の「感覚・知覚」の拡がりを「映像文化」のさまざまな形で展示しようとしている人と、人間の「知覚」を自由にひろげ且つその結果を活用する科学技術政策を模索している人間。遠いようで近くにいる。ともに、人間の総合的な感覚を伸びやかに育て表現して豊かな気持ちになったり、豊かな生活をしていくために、それぞれの施設、システムの中でやりたいと思っていることについては、共鳴するところが多いようだった。

 平成13年さつき(五月)21日

 SF作家クラブ主催の「難波弘之を称える会」に参加。目黒ステーションホテルというのだから駅の近くかと思ってタクシーを降りてしまったのだが、それから五分ほど急な坂道を歩かされた。しかし、久しぶりに聞いたアングラでのライブ。スピーカーの近くの壁にぴったりと身体をつけて椅子に座っていたのだが、振動が身体を貫き、そのパワーに心地よく身をゆだねることができた。それだけ体力が回復したということだ。以前だったら、とても耐えられなかっただろう。

 平成13年さつき(五月)10日

 れい(松本零二)さんと対談。私が学生時代に描いて出版された漫画、「大地底界」の本をもってイオにきてくれた。「地底王国」という題で田中すすむという名前になっているが、間違いなく私の描いたもの。表紙の絵は全く違うものになっていた。私が描いた昭和24年頃の赤本マンガ隆盛時代の話で盛り上がる。

 平成13年さつき(五月)9日

 「小松左京マガジン」第三巻の編集長インタビューのお相手として、吉田夏彦さんにお出でいただいた。私が還暦の年、ちょうど10年前に白浜で「十賢一愚・宇宙・生命・知性」シンポジウムをやったときにお会いして以来だが、ちっとも変わっていらっしゃらない。御髪もスタイルも、頭脳もお口の回転も・・・。午後三時から夜中の十二時過ぎまで、知的で楽しいおしゃべりは尽きず、あっという間に時間がたってしまった。こりゃ、原稿にするのは大変だぞ。


前月へ