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平成14年きさらぎ(2月)22日
はや如月も半ばをすぎぬ。
「モリ・ミノル漫画全集」出版パーティの大役を終えたあと、しばらくは腑抜けになり、横になってばかりいた。横になっていると重力の負荷を感ずることなく、楽ちんこの上ない。
しかし、こうしている間にも世の中は動いていますな。
久しぶりに月刊「文藝春秋」の為に原稿を書いた。昨年、右肩を亜脱臼してからは右手の不自由な人になっていたので、自分で文字を書くことが甚だしく困難な状態だった。今でもまだ肩が動かないので、指先にペンを持つのがやっとで、ほとんど口述してもらっていた。自分で原稿用紙に字を書いたのは、本当に久しぶりなのだ。
その内容は、「モリ・ミノル漫画全集」についてのエッセイ。21日に事務所にファックスしたら、秘書が大感激してくれた。ちょっと長くなっちゃったけど、編集さん勘弁ね。この調子で「虚無回廊」も・・・と、秘書は思っているだろう。ぼくだって、書きたいよ。だけど、エッセイみたいには行かないんだよね・・・。