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 平成16年(2004)やよい(3月)8日

 先週金曜日、5日は、SF大賞の授賞式が東京會舘であって、その前に作家クラブの総会があり50人以上が集まった。現在会員は、160人以上いるそうだ。
創立当初の15人くらいの仲良しクラブとは、すっかり様相を変えている。そのうち、三分の一は女性だそうだから、大したものだ。
 SF大賞の今年の受賞者は、「マルドゥック・スクランブル」の冲方 丁(うぶかた とう)。字画は少ないが、意味は色々あるよね。どういう意味でつけたのかな。本人はこの文字のように、縦に伸びた好青年だった。SF新人賞は八杉将司(やすぎまさよし)の「夢見る猫は、宇宙に眠る」。何度も新人賞に応募しては落選して、開き直って書いた作品とのこと。好きに書いた作品が受賞して、よかったね。
 土曜日は、久しぶりに奈須紀幸先生にお会いした。相変わらず、気宇壮大なアイデア満載で、SF作家も負けそうなおもしろいお話を聞かせていただいた。多圏地球システム研究の第一人者である山形先生も加わって、じつにおもしろかった。一流の研究者というのは、研究内容のみならず、人物としてもおもしろい人が多い。森本マーキーだけではないのだ。
 日曜日は、73年に出たレコード「21世紀の子どもの歌」が今度CDで復刻するというので、「小松左京マガジン」用にインタビューを受けて、それから帰阪。東京ではお天気で暖かだったが、大阪では前日から雪がふっていたそうだ。日本の天気は、じつに複雑だ。